Windows10のHDD(ハードディスク)診断方法やツール・ソフトを紹介

HDDの診断ソフトや故障の確認方法をご紹介

ハードディスクの診断で異状を早期発見

ハードディスクの診断で異状を早期発見

HDDの突然の故障はとても困ります。重要なデータが失われ、パソコンが起動しなくなるからです。そうならないためにも、HDD診断ツールを使って異状を早期発見することが重要です。早期発見すれば、故障するまでの間にデータのバックアップを取るなどの対策を打てます。

今回の記事ではHDDの寿命や故障の前兆、HDD診断ツールについて解説します。HDDの状態を適切に把握して早めに対策を立てましょう

HDD(ハードディスク)の寿命は1万時間

HDD(ハードディスク)の寿命は1万時間

HDD(ハードディスク)の寿命は使い方や状態にもよりますが、一般的には1万時間と言われています。1万時間は、1日8時間パソコンを使うと約3~4年で使い尽くすことになります。

パソコンメーカーがパソコンの保証期間を3年に設定しているのも、3~4年以内にHDDの寿命が来ることを想定しているためと考えられます。もちろん、1日数時間程度しか使わないのなら、10年経ってもHDDの寿命は来ません。

HDDの使い方によって寿命は大きく変わります。1万時間はあくまで目安程度に考えておきましょう。

HDD(ハードディスク)の故障や寿命の症状

HDD(ハードディスク)の故障や寿命の症状

目に見える症状でHDDの異常を診断することができます。以下の症状が起きたときはHDDの異状を疑いましょう。

  • データの破損頻度の増加
  • パソコンの動作の遅延
  • フリーズやコマンドエラーの増加
  • 異音や異臭、熱が発生

症状によって対応は異なります。物理障害以外はツールやソフトでHDDの状態を診断しましょう。診断結果が思わしくない場合は、データのバックアップを取っておくことをおすすめします。

データの破損頻度の増加

パソコンのデータはHDDに保存されます。データの破損が頻繁に起こるようならHDDの寿命や故障を疑いましょう。不良セクタの増加はイコールでHDDの故障ではありませんが、バックアップなどで備えておくことが重要です。

不良セクタの「セクタ」とはHDDの記録単位のことです。不良セクタが急激に増えるのはHDDの寿命が近い証拠です。

パソコンの動作の遅延

パソコンの起動にやたらと時間がかかったり、データの読み込み速度が非常に遅かったりするようならHDDの故障が疑われます。ツールやソフトを使ってHDDの状態を診断しましょう。

フリーズやコマンドエラーの増加

フリーズやコマンドエラーの裏側には、不良セクタの増加やHDDの不具合が潜んでいる可能性があります。フリーズやコマンドエラーが急激に増えたら、HDDの故障や寿命を疑いましょう。

異音や異臭、熱が発生

「カランカラン」といった音や、異臭、熱が発生している場合は物理障害の可能性が高いです。まだHDDが故障していないなら、データのバックアップをすぐに作成しましょう。

故障してしまった場合、物理障害は専門業者に依頼しないと復旧できません。適切な専門業者を検討しましょう。

Windows10でHDD(ハードディスク)の障害・故障を確認する方法

Windows10でHDD(ハードディスク)の障害・故障を確認する方法

HDDの診断にはいろいろな方法がありますが、代表的なのは「S.M.A.R.T.情報の確認」「チェックディスク」です。それぞれの方法を解説していきます。

ディスクの管理で確認

Windowsの標準ツール「ディスク管理」を使うと、HDDがWindowsに適切に認識されているかどうかを診断できます。ディスク管理を開くには以下の手順を行ってください。

  1. タスクバーを右クリックして検索ボックスを表示
  2. 検索ボックスで「compmgmt.msc」というコマンドを実行
  3. 「コンピュータの管理」内にある「ディスクの管理」を表示

正常時はドライブ容量などが表示されますが、異常時にはディスク自体が認識されません。この場合、WindowsがHDDを認識しなくなっており、物理障害が疑われます。

S.M.A.R.T.情報を確認

HDDやSSDにはエラー回数やエラー内容など、40件以上の診断項目をモニタリングする「S.M.A.R.T.」という機能が搭載されています。診断内容はサードパーティー製のソフトやツールで簡易表示できます。たとえば、フリーソフトであるCrystalDiskInfoは代表的です。

CrystalDiskInfoで表示される項目はHDDとSSDで異なります。基本的に青なら問題がなく、赤や黄なら故障の兆候が見られると診断されます。診断結果が悪い場合はすぐにデータのバックアップを取りましょう。

チェックディスク(chkdsk)を実行

「chkdsk」とはコマンドプロンプト上で行うHDD診断ツールで、Windowsに標準搭載されています。「chkdsk」は「チェックディスク」と読みます。ファイルシステムの破損を診断し、自動修復する機能が備わっています。

ただし、修復できるのは軽度の論理障害だけです。物理障害は「chkdsk」では修復不可能ですし、むしろ症状を悪化させる恐れもあります。「chkdsk」での診断や修復は以下の手順で行ってください。

  1. 「Windows」キーと「R」を同時押しして「ファイル名を指定して実行」を開く
  2. 「名前」ボックスに「cmd」と入力してEnterを押す
  3. 「chkdsk c:」と入力してHDDを診断
  4. エラーがある場合は「chkdsk c: /r」と修復オプションをつけて再度実行

専門業者に故障診断を依頼

多くのデータ復旧の専門業者は、具体的な障害内容を明らかにする故障診断を行っています。HDDに負荷をかけたくない場合は専門業者に依頼するのがベストです。専門業者なら正確かつ確実に診断を行ってくれます。

S.M.A.R.T.診断ソフトCrystalDiskInfoとは

S.M.A.R.T.診断ソフトCrystalDiskInfoとは

S.M.A.R.T.診断ソフトCrystalDiskInfoは、HDDやSSDの状態を把握できるフリーのディスクユーティリティソフトです。HDDやSSDの型番や容量、基本情報の他に電源投入回数、使用時間、温度などのS.M.A.R.T.情報を一覧で確認できます。

簡易なS.M.A.R.T.情報が正常なら青、異状なら黄や赤で表示されます。すべての故障を予期できるわけではありませんが、安定した利用環境における経年劣化による故障を知るには非常に有効な診断方法です。

動作環境

HDDのS.M.A.R.T.診断ソフトCrystalDiskInfoはWindowsXP、WindowsVISTA、Windows7、Windows8、Windows10で動作します。64bit版でも34bit版でも動作するため、WindowsOSならほぼ使えます。

HDDやSSDの健康状態を確認

CrystalDiskInfoを起動すると、パソコンに搭載されているHDDのS.M.A.R.T.情報をもとに健康状態と温度が表示されます。健康状態は「正常」「注意」「異状」の3段階で診断されます。

グラフ機能

CrystalDiskInfoのメニューから「機能」「グラフ」をクリックすると、HDDやSSDの状態の推移を視覚的に確認できます。

常駐・通知機能

CrystalDiskInfoはパソコン起動時に自動起動させたり、タスクトレイに常駐させたりすることができます。常駐させれば診断に異状が出たとき、ポップアップ表示やメールで通知させられます。

タスクトレイに常駐させるには「機能」「常駐」をチェックしてください。起動時に自動起動させる場合は同じく「スタートアップ」をチェックします。

ハードディスクの診断で早期に対策を講じよう

HDDの故障は突然やってきます。故障するとデータが読み込めなくなり、大量のデータを失うことになります。そうならないためには、CrystalDiskInfoなどのサードパーティー製ソフトを利用してHDDの健康状態を診断しておきましょう。くわえて、バックアップを取っておくことも重要です。

HDDが故障してしまったときは、HDDデータ復旧業者に依頼するのがおすすめです。特に、物理障害が起きたときは専門業者に任せましょう。データ復元ソフトや「chkdsk」では復旧できないからです。万が一に備えて早期に対策を講じることが重要です。