今やプライベートでも仕事でも、我々の生活に必要不可欠であるパソコンですが、長く利用していると突然動作が不安定になったり、フリーズしてしまったりと故障トラブルに見舞われてしまう時もあるでしょう。中でも、パソコンのHDDアクセスランプがずっと点滅したままであり、パソコンが非常に重くなってしまったり、動かなくなってしまった、という現象を訴える人は非常に多いです。
本記事では上記のような”パソコンのHDDアクセスランプがずっと点滅し、パソコンに不具合が出ている”時の原因やその対応策を中心に解説していきます。
本記事を参考に故障とは無縁のパソコンライフを送りましょう!
アクセスランプが点滅し続ける意味とは?HDDへのアクセスが関係!
“パソコンのHDDアクセスランプがずっと点滅しているけど、これはどういう意味をもっているのか?”
まずはそういう観点から紐解いていきましょう。
HDDアクセスランプというのはPCにおいて、電源マーク(電源起動ランプ)やバッテリーランプといったマーク群とならんで表示されている円柱型のマークランプのことです。
このHDDアクセスランプが点滅している場合は基本的にはHDDへアクセスして読み書き行為を行っている最中という意味を持ちます。
HDDへのアクセスは通常、一命令の読み書き動作が終了するとアクセスも停止し点滅も泊まります。
そのため、一時的なアクセスランプの点滅はPCが正常にHDDの読み書き処理を行っている最中というだけであり、そのあとに点滅しないのであればなんら問題はありません。
しかし、アクセスランプの点滅が終わらない場合はHDDの読み書き上で非常に重い処理を実行していたり、HDDへのアクセスが頻繁に発生しているような状況を示唆しています。
この場合、パソコンの動作を不安定にする一因となり得ります。
なので、パソコンが重くなっていたり、動作が不安定となっている場合はこのアクセスランプが点滅しないかどうかをまずは確認してみましょう。
HDDへのアクセスが頻繁に起こってしまう原因を特定しよう
アクセスランプの点滅が長時間終了しないことを確認したら、次はHDDへのアクセスが頻繁に起こっているその原因を考えてみましょう。
HDDへのアクセスが頻繁化してしまう原因は多岐にわたりますが、よくある場合としては下記のようなものがあります。
- アプリケーションがらみのアクセス過多(セキュリティソフト、常駐アプリなど)
- WindowsUpdateの影響
- デバイスドライバの不具合
- ウィルス感染の影響
- HDDそのものに不具合が起きており、正常な処理ができていない
①インストールしているセキュリティソフトやバックグラウンドで常駐して動いているアプリケーションなどは数が多かったりするとパソコンの動作を重くする可能性があります。
特にセキュリティソフトは起動から常にセキュリティ監視のために稼働し続けている状態のため、HDDアクセスが頻繁になる原因としてはかなりの割合を占めます。
②普段は大きな負荷を与えてはいませんが、実行時はWindows Updateも大きな処理負荷をパソコンにかけるため、HDDアクセスが起こり,ランプが点滅してしまう環境を作ります。
③パソコンの周辺機器を管理しているデバイスドライバもトラブルによって正常な稼働がしていない場合はHDDへのアクセス・読み書きの煩雑化・フリーズなどを与えてしまいます。
④PCに侵入したウィルスは様々な悪影響をパソコンに及ぼしますが、処理負荷を圧迫するようなウィルスが入り込んできた場合にはHDDアクセスの頻繁化・アクセスランプの点滅継続化を促してしまう場合もあります。
⑤HDD本体が故障していた場合や不具合が発生している場合、正常な処理ができずにアクセスランプが点滅し続けている、というケースも考えられます。
HDD自体が故障している場合、自力復旧が難しいことがほとんどですので、後述するようなパソコン復旧業者へ依頼しましょう。
アクセス頻繁化によるランプ点滅を解決する方法
続いて、上記で挙げられたようなPCをフリーズ・動作不安定にする原因に対しての対応策を場合分けして見ていきましょう。
①タスクマネージャーを使ってアプリを終了させる
アプリが複数稼働して重い処理をしているような場合、そのアプリを一時的に終了させればHDDへのアクセスが緩和されます。
Windowsメニュー中の”タスクマネージャー”を利用すればバックグラウンドで稼働しているアプリも含め、強制的に終了させることができます。
タスクマネージャーの良い点はCPUやメモリも含めどのアプリがどれぐらいの負荷を現状かけているのかを一覧で表示してくれるところです。
今回はHDDがらみの負荷率のため、”ディスク”欄の中で負荷率が高いものを優先的に終了していってPCの動作が正常にならないか確認してみましょう。
②Windows Updateを優先的に実行してみる
Windows Updateは実行時の負荷はかかってしまいますが、Windows Updateが終了し最新化されれば改善される可能性は高いです。
重そうなアプリケーションは一回終了させておいて、Windows Updateを優先的に実行してみましょう。
Windows Updateは設定画面の”更新とセキュリティ”から状況を確認・実行できます。
Windowsのステータスが最新の状況でなければ、Windows Updateを優先的に実行してみましょう。
③デバイスドライバを更新する
デバイスドライバもWindows Update同様、最新化することによってHDDアクセスが効率化する可能性があります。
とくにWindowsバージョンと対応していないままのデバイスドライバの場合、トラブルを引き起こす元凶となってしまう場合があるので注意が必要です。
デバイスドライバの最新化はメニューの”デバイスマネージャー”の中の”ドライバの更新”から実行することができます。ドライバが正常に更新されたらアクセスランプの点滅状況を確認してみましょう。
④ウィルススキャンを実行する
パソコンが正常に稼働し、ウィルスの影響を受けていないかをチェックするウィルススキャンもHDDアクセス頻繁化の原因調査には有効です。
ウィルス感染の調査結果が出た場合はウィルススキャンの指示通りにウィルス対応を実行しましょう。
*操作方法はインストールしているウィルススキャンソフト/セキュリティソフトによってことなりますのでご注意ください。
⑤パソコンを再起動する
上記のような手段を実行しても解決しなければ奥の手としてパソコンの再起動も試しておきましょう。
通常、アクセスランプ点滅時の再起動はHDDアクセスによる読み書き処理を中断させてしまうので、通常時は推奨されていませんが、パソコン再起動によりフリーズといった問題が改善される可能性も十分あります。
“電源”から“再起動”ボタンをクリックすることで簡単に再起動は実行可能です。
解決できなければ、パソコン修理業者を頼ろう
上記のような解決策を試してみてもアクセスランプの正常化が見込まれず、フリーズ等が継続する場合には自力での解決が困難な場合が多いです。
“餅は餅屋へ”の格言の通り、パソコン修理専門業者に依頼することをオススメします。
オススメのパソコン修理業者例~パソコン工房~
“パソコン修理業者と言っても、どこに頼めばいいのか分からない”、という方向けにオススメのパソコン修理業者を一つご紹介しておきます。
パソコン工房はその名の通り、PCの販売/修理のプロフェッショナルを揃えた会社です。
全国展開しているため、出張修理などにも柔軟に対応してくれますし、店頭では豊富なPCパーツがそろっているため修理スピードも非常に速いです。
他にも様々なパソコン修理業者が存在しますが、特に拘りがなければ覚えておくと良いでしょう。
まとめ ランプ点滅が止まらない場合の原因と対応策を整理!
いかがだってでしょうか?
最後に、アクセスランプの点滅が終わらない場合の原因や解決策に関して整理してみましょう!
①アクセスランプの点滅はHDDへのアクセスによる読み書き処理が原因であり、ずっと点滅が終わらない場合にはアクセスが頻繁化している状況。
②アクセスが頻繁に起こってしまう原因でよくあるものは下記の通り
- アプリケーションがらみのアクセス過多(セキュリティソフト、常駐アプリなど)
- WindowsUpdateの影響
- デバイスドライバの不具合
- ウィルス感染の影響
- HDDそのものに不具合が起きており、正常な処理ができていない
③ランプの点滅を終了させる解決方法は下記を試してみましょう。
- タスクマネージャーを使ってアプリを終了させる
- Windows Updateを優先的に実行してみる
- デバイスドライバを更新する
- ウィルススキャンを実行する
- パソコンを再起動する