パソコンを買い替えたり、長く使用していた場合、内部のHDD移行をしなければならない時があります。
「はじめてHDD移行を行うけれど、やり方が分からない」と気にされる方は非常に増えています。本記事では3つのHDD移行手段を抑えつつ、移行をする際のポイントを分かりやすく解説します。
まず初めに、HDD移行には主に3つの手段があります。移行するデータ量や状況に応じて、どの手段を利用すればいいかをご紹介します。
これで解決!HDD移行を行う際の3つの手段
少ないデータ意向におすすめ!外付けHDD/クラウドサービスを利用した簡単HDD移行
「そんなに大掛かりなデータ移行をするわけではなく、数個のファイルを移行させたい。」
上記のような少ないデータ移行であれば、外付けのHDDもしくはGoogle Drive/One Drive等のクラウドストレージサービスを利用するのが効率的です。
どちらも単純作業でデータを移行するので特別な知識は何も必要なく、移行自体もスムーズに済みます。
外付けHDDでのHDD移行ステップ
- ①外付けHDDをデータ移行したい対象(PC)へ接続
- ②メニュー(エクスプローラ)などで接続を確認
- ③移行したいファイルやデータをコピーし、外付けHDD側へペースト
- ④新規のPC側へデータを移したい場合、外付けHDDを接続しデータをコピー&ペーストし完了
クラウドストレージサービスでのHDD移行ステップ
- ①ブラウザ上でクラウドサービスへログインし、対象データをアップロード
- ②Google Driveなどでは自動で対象ファイルを同期をしてくれるアプリもあるため、必要に応じて活用
-
上記のように、少ないデータであれば外付けHDD/クラウドストレージサービスを使って素早くHDD移行を行いましょう。
大量のデータ移行にはこれがおすすめ!クローンソフトでさくさくHDD移行
1.で紹介したような少ないデータやファイル移行ではなく、「PCを買い替えたから、以前のHDDをまるごと移行したい!」、という方にはクローンソフトと呼ばれる移行ツールを活用することをおすすめします。
クローンソフトはその名の通り、対象データを別PCへクローン(複製)してくれる移行ツールです。
クローンソフトでのHDD移行ステップ
- ①移行元対象(利用していたPC)と移行先対象(新規PC)を用意する
- ②両方にクローンソフトをインストールする
- ③両方のPCとも、同じネットワークに接続されていることを確認する
- ④クローンソフトを起動し、コピー元とコピー先を選択
- ⑤データ転送を実施
実際はクローンソフトの指示通りに選択していくだけなので操作で難しいことは何もありません。データ転送を実行してしまえば、後はHDD移行が完了するのを待つのみです。
データ移行容量にもよりますが十数分~1時間弱程度で終わります。クローンソフトはインストールモジュールが数多く提供されていますが、本サイトでのおすすめは下記です。
・EaseUS Todo Backup Free
⇒UIが非常に分かりやすく、初心者でもすぐに理解できる点が素晴らしいです。
加えてデータ移行処理効率が非常に高く、ほかのソフトで1時間かかる転送処理を
このクローンソフトであれば約半分程度で処理してくれるというケースもあります。
WindowsOS対応のPCであればこれを利用すればまず問題ないでしょう。
・Acronis True Image
⇒対応OSが多岐にわたり、macOS等に対してもしっかり対応しています。
価格はEaseUSと比較すると高価なので、EaseUSで対応できないOSの場合はこちらを検討してみるとよいでしょう。
お金をかければ更に楽に!HDDスタンドであっさりHDD移行
2.と比べると多少お金がかかってしまいますが、「ソフトのインストールなどを行うのももったいないし、とにかくもっとシンプルで簡単にHDD移行したい!」という方にはHDDスタンド(デュプリケーター)を利用するのがおすすめです。
HDDスタンドとはその名の通り、HDDを差し込んで使用するスタンドであり
2台のHDDを差し込むことでHDD移行も行なえてしまう優れものです。
購入費用として数千円程度掛かってしまいますが、その分効率的なHDD移行を実現します。
HDDスタンドでのHDD移行
- ①コピー元HDDとコピー先HDDを用意し、HDDスタンドへ差し込む
- ②HDDスタンドの電源を入れてボタンを押してデータ転送実行
以上で終了です。
手順を見て頂ければ分かるかと思いますが、 移行作業は本当にHDDを差し込んでボタンを押すだけと非常にシンプルです。わざわざ本体PCを立ち上げて移行作業をする必要がないという点がHDDスタンド最大のメリットと言えるでしょう。
もちろん、クローンソフトの利用も決して複雑な工程ではありませんが、それと比較してもHDスタンドを利用したHDD移行がいかにシンプルかが伝わったかと思います。
他にもHDDスタンドを利用するメリットはあります。
HDDスタンドを持っておけば、ただコピー作業をするだけでなくデータ消去も簡単に行うことができ非常に便利です。
加えて、商品による違いはありますがエラースキップ機能を持っているHDDスタンドであれば、作業効率という点でも非常に秀でています。
HDD移行のような作業は一つエラーデータが出ると、移行作業全体が止まってしまうようなケースもあります。
しかし、エラースキップ機能を持つHDDスタンドであれば、エラーデータは一旦スキップして移行作業を完遂してくれます。
このように多彩なメリットが光るため、「お金をかけて手間をかけない」精神の方にはぴったりの手段と言えるでしょう。
HDDスタンドも様々な製品が出ているため、どれを購入すれば良いか迷われる方もいらっしゃるでしょう。
そんな方には下記の製品をおすすめします。
・ロジテック HDD/SSDスタンド LGB-2BDPU3ES
上述したコピースキップ機能をしっかりと搭載しており、最大DD容量も12TBと充分な構成になっています。HDD移行に時間をかけたくない人はこれを買っておけば間違いないでしょう。
HDD移行のちょっとした落とし穴!?2つの注意点を確認
ここまでの3つの手段を選んでHDD移行を快適に行ってください!
と言いたいところですが、下記2つの注意点を見落とすと途中で失敗してしまうこともあります。
しっかりと不安要素は取り除いておきましょう。
コピー元のHDDよりも容量が大きいHDDを準備しておくこと
当たり前といえば当たり前ですが、コピー元よりも容量の小さいコピー先を用意した場合、
完全なコピーが行われずデータが一部あぶれてしまいます。
HDD移行前にしっかりとコピー元の容量とコピー先のHDD容量を確認しておきましょう。
データのバックアップを忘れずにとっておくこと
HDD移行を完了して新しいHDDデータを入れたからといって、
そのデータがディスク不良で壊れてしまうというケースもゼロではありません。
わざわざ手間をかけてHDD移行を行った大切なデータはしっかりとバックアップもしておきましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
HDD移行を行うための3つの手段と注意点に関して述べてきましたが、
最後にポイントをまとめます。
HDD移行には3つの手段があり、場合によって使い分ける
- 少ないデータ移行であれば外付けHDDの利用やクラウドストレージサービスの利用がおすすめ
- 新規PCへのデータ移行など大きなデータを丸ごと移行させる場合、ソフトウェアインストールなどが手間でなければクローンソフトの利用がコスパ◎
- 大きなデータを丸ごと移行させるが、移行作業に時間をかけたくない人はHDDスタンドの購入が最適
HDD移行作業を行う前に2つの注意点を忘れずに
- コピー元よりも容量の大きなHDDを準備しておくこと
- ディスク不良によるデータ消失など、万が一の事態に備えてデータバックアップを忘れずに行うこと
上記をご参考にして頂き、快適なPCライフを過ごしましょう!