HDDからの異音は壊れる前の警告音!? 正しい対処法を理解しよう
仕事でもプライベートでも、今やPCは私たちの生活でなくてはならないツールの一つである…という方はかなり多いでしょう。そのPCの中でも特に大事な要素がHDD(ハードディスク)です。
HDDはPCの記憶容量を司り、人間でいう脳のようなパーツと言って差し支えないでしょう。そんなHDDですが、一般的な寿命は数年~程度と言われており、故障や不具合に対処しなければならない可能性は少なくありません。
特にHDD周辺から何か異音がした場合にはHDDが悲鳴を上げており、故障目前という場合も多いです。
本日はそんなHDDの異音症状に遭遇した場合、どんなことをすればよいのかを分かりやすく解説します。
異音の種類と原因パターンを把握しよう
HDDの異音一口に言っても、実は様々な異音パターンが存在しており、その故障原因や症状も一概には統一できないのが難しいところです。
カタカタ、カチカチ、キュルキュル
上記のような異音がHDD本体から聞こえてくる場合、データの読み書きを行う部分が不具合を起こしてしまう磁気ヘッド障害、もしくはHDDを正常に動作させるプログラムであるファームウェアが不具合を起こしてしまうファームウェア障害の2つのケースのいずれかである可能性が高いです。
磁気ヘッド障害の場合、通電し続ければ記録面であるプラッタに傷がつき重症となってしまうので対処には注意が必要です。
ファームウェアの故障の場合、各メーカーごとにファームウェア構造が異なるため、正確な診断と復旧対処が必要になってくるでしょう。
メーカーに相談して、上記のような原因で修理の必要性を指摘された場合、データ消失してしまうかどうかを忘れずに確認することです。
何も聞かずに故障対応をそのまま任せると中のデータを丸ごと初期化されてしまう可能性があります。
シャー、
上記のような異音が発生している場合、HDDの中でパーツが何らかの不具合で誤って接触し、ディスク回転そのものに影響を及ぼしている可能性が高いです。
上記のような異音が発生している場合、HDDの中でパーツが何らかの不具合で誤って接触
カチャカチャ ガガガ
上記のような異音がかなり大きな形で激しく連続して発生している場合、HDDの死期が迫っており、完全に故障してしまう前段階と考えられます。
正直、寿命のようなものですので、無理にアクセスをし続けたりデータを取り出すような対処をすると更に状態が悪化してしまうこともあります。
全く異音がない場合
反対にHDDの異音がしない、振動音が静かすぎる場合はHDDディスクを回転させているモーターに障害が及んでいるということです。HDDにはパソコンが起動すると回転数を徐々に上げていくスピンアップという存在します。
このスピンアップを不自然に繰り返し、なおかつ動作音が全くしないというのがモーター障害です。モーターを駆動させ続けると更に状態が悪化する場合もあるので、上記のような状況になったらまずは大人しくHDDの電源を切ることです。
正常な音を発している場合はこんな音
カリカリ、ジージー
HDDがいつも通りに働いてくれているときはこのような異音が発生します。
HDDがデータを読み書きするときには特徴的なシーク音として上記の異音を発しています。
ブーン
パソコンでたまにこのような異音を聞いたことがある人もいるかもしれませんが、これはパソコンを冷却しているファンの回転している異音ですのでご安心ください。
注意点として、異音が大きい場合にはほこりがたまっていることに対するアラートの可能性があります。異音の大きさを少し意識しておくと良いでしょう。
HDDが異常をきたした際の復旧方法に関して
費用をできる限り払いたくないと思っている人には残念ですが、基本、上記のような異音が聞こえてきた場合、自力での対処や復旧はほぼ不可能に近いです。
「餅は餅屋へ」ということわざ通り、HDDの故障は専門の復旧業者へ依頼することが一番の近道となります。
一点、業者へ依頼する際に意識しておいたほうが良いこととして、”デバイス修理”と”データ復旧”の違いを覚えておきましょう。データ復旧はその名の通り、元データやバックアップデータをサルベージすることをメインとして復旧を行います。
反対にデバイス修理は”パソコンの画面が壊れた”、”キーボードが作動しなくなった”といったような本体そのものの故障であり、この場合はデータを取り出したり復旧するわけではありません。
この違いをよく分からずに業者へ依頼してしまうとトラブルにつながるので注意することです。業者によってはデータ復旧はできてもデバイス修理には対応できない可能性もあります。
また、デバイス本体が大きなダメージを負っていた場合は機器修理後に元データを認識しない可能性もあることは前提として踏まえておきましょう。
おすすめのHDD復旧業者のご紹介~ウィンゲット~
ウィンゲットは全国各地に拠点を展開している大手のデータ復旧専門会社です。全国展開を実現している背景にはあらゆるデータ形式にも対応できる充実した復旧サポート力と圧倒的な実績ノウハウがあります。
外付けハードディスクはもちろん、様々なデータ形式に対応しています。
鉄道や自治体、文教機関など様々な公的機関からも依頼されており信頼と実績はデータ復旧業界でもピカイチといってよいでしょう。データ復旧にかかる対応スピードも売りにしており、早い場合は1時間弱でデータ復旧作業を終了させてしまいます。
修理を依頼するまでのサポートも非常に充実しており、店舗に出向くことが難しい場合にはリモートでの無料相談・無償診断を24時間提供しています。
加えて、修理対応も持ち込む必要はなく直接修理専門者を派遣してくれます。特にこだわりのない方はまずはここへ相談しておけば間違いないでしょう。
やってはいけない注意点
ここまで異音が聞こえたときの症状や復旧対応に関して述べてきましたが、少し見方を変えてついついやってしまいがちな危険な行為(落とし穴)を見ていきましょう。
再起動を繰り返す
パソコンが動かなくなったり不具合が生じた場合、とりあえず再起動を繰り返してみる方は多いのではないでしょうか?
実際、ちょっとした不具合であれば有効なケースもよく見られますが、HDD以上に関しては逆効果の可能性があります。
起動とシャットダウンの繰り返しはそれだけで機械に大きな負担を与えるので更にHDDのダメージが増加してしまい、データ認識しなくなる可能性があります。
主電源のオンオフはやったとしても1回程度にとどめ、それで復旧改善がなければ控えることをおすすめします。
通電を続ける
HDDでの異音を確認した段階で、通電は控えるようにしましょう。
通電を続けているとまだ記録していて救い出せるデータも破壊されデータ復旧そのものが困難な状況になる可能性があります。
分解する
基本的に一般人が分解作業で原因を特定しようとするのはナンセンスです。
内蔵されているHDDを分解しても得られる情報は一番上のメディア部分に破損があるかどうかのみであり、しかもこの情報自体が復旧をあきらめる判断材料にしかならないのです。
それどころか、専門業者に任せておけば、復旧の余地があったのに無理に分解したことで復旧やデータコピーの可能性がなくなってしまうケースもあります。
ちょっとの傷やほこりがデータダメージを与えてしまう可能性があるほど、HDDは精密機械なのです。
加えて、パソコンを分解した時点でメーカーのサポートサービスの対応買いとなってしまう可能性もあるので百害あって一利なしの行為と言えます。
まとめ HDDから異音がした際のポイントを整理
いかがだったでしょうか?
最後にHDDが異音を発した際のポイントを振り返って整理してみましょう。
異音の種類には以下のようなパターンがあり、症状は様々!
- カタカタ、カチカチ、キュルキュル
⇒磁気ヘッド障害やファームウェア障害の疑いあり
- シャー
⇒ディスク回転そのものに影響を及ぼしている可能性あり
- カチャカチャ ガガガ
⇒HDDの寿命で完全に故障してしまう直前
- 全く駆動音がしない
⇒モーター障害の可能性あり
- 正常な音
⇒カリカリ、ジージー、ブーンなど
HDDが異音を起こしているときは個人での復旧は困難なため、
専門業者へ依頼することが一番の近道
⇒おすすめは全国展開をしているウィンゲット
(依頼する際には”デバイス修理”と”データ復旧”に関する違いに注意)
異音が聞こえた際にやってはいけないこと
- 再起動を繰り返す
- 通電を続ける
- 分解する