HDDの復旧をするとき、できるだけ安く済ませたいと誰もが思いますよね。
業者を利用すると、症状にもよりますが数万円程度かかってしまうこともあります。
有料ソフトは安いものだと5,000円前後で購入できますが、できればもっと安く直したい…。
そこで、まず初めに検討するのがフリーソフト。フリーソフトで復旧できれば、無料で直すことができます。
ですが、HDDのどんな症状でも無料で直せるわけではありません。
そこで、当ページではフリーソフト使用時の注意点や、無料ソフトで復旧できるHDDの障害などを解説します。
また、ページの最後ではおすすめのフリーソフトも紹介しています。そちらも併せて参考にしてください。
データ復旧時にフリーソフトを使う際の注意点
HDDが壊れてしまいデータが取り出せなくなった時に、フリーソフトで対応できないだろうかと考える方も多いでしょう。
インターネットで検索すると、データ復旧用のフリーソフトの情報がたくさん出てくるので、上手くいきそうな気がしますよね。
フリーソフトは誰でも無料で利用できるので、お金がかからないという魅力があります。
有料ソフトを購入する場合や専門業者に頼む場合には、高額な費用がかかることもあるので、なんとかお金をかけずにデータを取り戻したいと考える方も多いことでしょう。
しかし、フリーソフトで確実にデータを復旧できるわけではありません。
ソフトとHDDの相性の問題もありますし、フリーソフトに対応していないHDDもあります。ですので、フリーソフトを使う際には、その点をよく見極めなくてはなりません。
また、無料で使えるソフトはセキュリティ対策がしっかり行われていないものもあるので、気を付けなくてはなりません。
セキュリティが甘いフリーソフトを使ってしまうと、大事なデータが漏洩するリスクもあります。
上記であげた以外にも、フリーソフト使用時の注意点があります。その注意点が、以下の3点です。
- HDDの物理障害はフリーソフトでは復旧できない
- フリーソフトでダメなら有料ソフト、業者へ依頼
- フリーソフトによって対応機器が異なる
上記を順番に解説していきます。
HDDの物理障害はフリーソフトでは復旧できない
HDDの障害は、大きく2つに分けられます。物理障害と論理障害です。
この2つの障害のうち、フリーソフトで復旧可能なのは論理障害のみ。物理障害は、フリーソフトで復旧することは難しいでしょう。
物理障害というのは、HDDが物理的に損傷したことによって起こる障害のことを指しています。
HDDをぶつけたり、落としたりすることにより物理障害が起きます。
また、水没、落雷、経年劣化によるHDDのトラブルなども、物理障害に分類されます。
一方、HDDの論理障害とは、HDD本体には異常はないけれど保存されているデータに問題がある状態を指しています。
うっかりデータを削除してしまった場合やファイルシステムの破損などが論理障害に該当するのです。
HDDのフリーソフトは、基本的にこのような論理障害向けに開発されているものがほとんどなのです。
そのため、経年劣化、落下など物理障害が原因の場合には、フリーソフトではHDDのデータが復旧できない可能性もあることを、頭に入れておいたほうが良いでしょう。
フリーソフトでダメなら有料ソフト、業者へ依頼
論理障害であれば、フリーソフトでデータ復旧できる可能性があることを述べました。
フリーソフトは無料で利用できるので、論理障害の場合はまずは試してみるといいでしょう。
しかし、確実かつ安全性の高い方法でデータを復旧させるならば、やはり有料ソフトを使うことや専門業者にお任せするのがベストな方法です。
なぜなら、有料ソフトはフリーソフトよりも完成度が高く、データ復旧率も高いからです。
中には、80%や90%など、高確率で復旧可能な有料ソフトもありますので、成功率を上げたいならば、そのようなソフトを買ってしまったほうが良い結果が得られやすくなるでしょう。
有料ソフトや専門業者は、セキュリティ対策・サポートともに充実しているので、安心感が得られやすいというメリットもあります。
どうしてもお金をかけずにデータを取り戻したいのであれば、とりあえずフリーソフトを使ってみてから検討してみてはいかがでしょうか?
フリーソフトを使ってみても良い結果が得られなかった時に、有料ソフトを購入するか、専門の業者に相談するという手順を踏むのが無難な方法と言えます。
フリーソフトによって対応機器が異なる
フリーソフトを使う際には、HDDが対応しているかどうかの確認も必要です。
その点をよく調べずに使ってしまうと、最悪の場合、HDDのデータが完全破損して、復旧できなくなってしまうリスクもありますので、注意しなくてはなりません。
また、フリーソフトによって、Windows向け、Macintosh(Mac)向けなど対応可能なOSが異なる場合もあります。
当然のことながら、Windows向けのフリーソフトでは、Macintoshのデータを元に戻すことは困難です。
フリーソフトはWindows向けのものが多く出回っているため、Macintoshユーザーは対応OSを間違えないように気を付けましょう。
フリーソフトを使う場合は、お持ちのパソコンのOSやバージョンについても、事前によく確認しておくことが大切なのです。
ここまで、フリーソフト使用時の注意点を解説しました。フリーソフトは無料で利用でき、とてもお手軽です。
上記で紹介した注意点を頭の片隅に置いて、安全に利用してみてください。次の章では、HDD復旧のおすすめフリーソフトを紹介していきます。
おすすめのHDD復旧フリーソフト3選
フリーソフトはいろいろなものがあるので、どれを使ったら良いかわからないという方も多いのではないでしょうか?
特に、HDDやパソコンの知識がない方だと、ホームページの情報を読んでも難しく感じてしまいますよね。
そこで、どなたでも簡単に扱いやすいHDD復旧フリーソフトを3つ厳選しました。
導入が簡単で操作しやすいフリーソフトを選んでみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
また、フリーソフトは「このソフトでは復旧できたが、こっちのソフトでは復旧できなかった」ということがよくあります。
よって、フリーソフトを利用する際は、複数のソフトを使ってみるのも一つの手ですよ。
第3位:Recuva
Recuvaは、ウィザード形式となっており、パソコン初心者でも扱いやすいフリーソフトです。
復元可能なファイルは、オーディオファイル、ムービーファイル、電子メールなどさまざまな形式に対応しており、復元させたいファイルフォーマットを自由に選ぶこともできます。
動作も高速なので、できるだけ早くデータを復旧させたいと思っている方にもおすすめです。Recuvaの対応OSは、Windowsのみです。
※ウィザード形式とは
対話形式のような簡単な操作でフリーソフトを扱えるということ。
画面に従って選択していくだけで、データ復旧が完了します。そのため、初心者にも扱いやすい。
第2位:Glary Undelete
Glary Undeleteは、インタフェースがわかりやすく、初めての方でも直感的に操作することができます。
内蔵HDDだけでなく、外付けHDDにも対応しており、光学ディスク、SDカード、USBメモリなどからも復元可能です。
ファイルの検索機能も搭載されているので、復元させたいファイルが見つけやすい点もこちらのソフトのおすすめポイントです。
Glary Undeleteの対応OSは、Windowsのみとなっています。
第1位:EaseUS Data Recovery Wizard Free
HDD復旧フリーソフトの中で、一番おすすめなのは、EaseUS Data Recovery Wizard Freeです。
EaseUS Data Recovery Wizard Freeは、復旧率が97%以上という高い確率となっているのが特徴です。
ほかのフリーソフトと比較しても、圧倒的に高い確率となっています。
大事なデータを確実に取り戻したいのであれば、このフリーソフトを試す価値は大いにあるのです。
Windows、Macintoshの両方のOSに対応しており、フリー版は最大2GBまでデータ復元可能となっています。
まとめ
フリーソフトで、HDDを復旧させたい時には、まずはEaseUS Data Recovery Wizard Freeを試してみると良いでしょう。
フリー版を使って操作性をチェックした上で、有料版を買うかどうかを検討してみてはいかがでしょう?
ただ、フリーソフトや有料ソフトは自分でインストールすることや使用方法を調べなくてはなりませんので、手間がかかってしまいます。
どんなに操作性が良いソフトを選んだとしても、面倒に感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
そんな時には、最初から専門の業者にHDD復旧を依頼してしまったほうが良いでしょう。
HDD復旧業者に依頼すればプロが作業を行ってくれるので、自分でソフトを利用するよりもデータ復旧の成功率ははるかに高くなります。
フリーダイヤルやメールフォームで相談を受け付けている業者もありますので、困った時には連絡してみると良いでしょう。
もし「フリーソフトでHDDを復旧できなかった」「自分で復旧ソフトを使うのが不安」という方、は復旧業者に依頼することをおすすめします。
復旧業者でお悩みなら、下記ぺージでおすすめのHDD復旧業者をニーズ別に紹介しているのでぜひ参考にしてください。