データを破壊して完全消去するハードディスク(HDD)の捨て方

HDDの捨て方やその際の注意点をご紹介

HDDの捨て方とデータ消去方法

HDDの捨て方とデータ消去方法

HDDの捨て方には2段階あります。まず、処分する前段階としてデータの消去が必要です。くわえて、データを消去した後の捨て方には以下のような方法があります。

  1. 自治体の不燃ゴミ
  2. 自治体の使用済小型家電回収ボックス
  3. リサイクルショップで買取
  4. メルカリやヤフオク!に出品
  5. 不用品回収業者に依頼

自分の状況に合った捨て方を選択して適切に処分しましょう。今回の記事ではデータの消去方法とHDDの捨て方の2つについてわかりやすく解説します

HDD廃棄前に確認したい注意点

HDD廃棄前に確認したい注意点

「私用で使っていたパソコンだから、大事なデータは保管されていない」と安易にHDDを破棄してはいけません。パソコンのHDDの中にはクレジットカードの番号、友人や知人の住所、メールアドレスなどの個人情報が残っています。

パソコンのデータの消去は面倒だとそのまま廃棄すると、悪意ある第三者にデータを悪用される恐れがあります。悪用の例としては「SNSアカウントの乗っ取り」「クレジットカードの不正利用」「画像の流出」といったことが考えられます。

パソコンのハードディスクを廃棄するときは、必ずデータを消去するようにしましょう

HDDの捨て方

HDDの捨て方

HDDの捨て方について5つの方法を列挙します。どの捨て方がよいか検討し、最適な方法を選択してください。

捨て方①自治体の不燃ゴミ

パソコン本体からHDDを取り外して処分する場合は、自治体の燃えないゴミとして処分します。ただし、金属部分の多いHDDは自治体によっては資源ゴミ扱いになります。自治体によって品目が変わりますので確認しましょう。

捨て方②自治体の使用済小型家電回収ボックス

自治体の中には「使用済小型家電回収ボックス」を設置し、使わなくなった小型家電の回収・リサイクルに力を入れているところがあります。パソコン本体やHDDはもちろん、テレビに接続するハードディスクレコーダーなども回収対象です。

回収ボックスでのデータの取り扱いについては、回収後に自治体が行ってくれるケースや、自己責任で行わなければならないケースなどさまざまです。自治体に確認して対処しましょう。

捨て方③リサイクルショップで買取

リサイクルショップに買取してもらう方法も考えられます。外付けHDDは値段がつくことが多いですし、内蔵HDDでもパソコンショップなら買取対象になります。HDDではなくSSDの場合は高価格での買取が期待できます。

リサイクルショップであればデータの消去を行ってくれます。自分でデータの消去を行わなくてよいため手間も少なくなります。

捨て方④メルカリやヤフオク!に出品

ヤフオク!やメルカリに出品する方法も考えられます。リサイクルショップで買取してもらうより高値で売れる可能性も大きく、お財布に優しい捨て方です

しかし、出品することになれていないと手続きや発送に手間取ることも。自分でHDDを初期化し、データを消去しなければなりませんので手間はかかりますが、リターンも大きな捨て方です。

捨て方⑤不用品回収業者に依頼

不用品回収業者に依頼する捨て方はお金がかかりますが、手間が少なくおすすめです。HDDだけでなく、他に不要なものがあるときに利用するとよいでしょう。電話一本で手続きが終わりますし、当日に対応してくれる場合もあります。

他の家具や家電製品、パソコンなどと一緒に処分するときに利用しましょう。

初期化してもデータは完全に消えない

初期化してもデータは完全に消えない

HDDの捨て方でデータ消去は必須の作業です。初期化すると見た目上はデータが消えるため、初期化でOKだと思っている人は多いかもしれません。しかし、初期化(フォーマット)では完全にデータは消去しておらず、復元が可能です。

HDDは最初の数%の「ファイル管理部」と、その後に続く実際のファイルに分かれています。「ファイル管理部」はどこにどんなファイルがあるかの情報が置かれています。初期化ではこの「ファイル管理部」を初期状態に戻すだけです。つまり、実際のファイルは消えずに残ります。

ですから、HDDを廃棄するときは初期化ではいけません。しっかりとデータを完全に消去する必要があります。

HDDのデータの消去方法

HDDのデータの消去方法

HDDのデータ消去方法について解説します。

ソフトウェア消去

専用のソフトを用いてデータを消去する方法が手軽でおすすめです。データを消去するソフトはフリーソフト、有料ソフトでいろいろなものが出回っています。

ソフトウェア消去はHDD上に無意味なデータを上書きし、元データを読み取れなくすることで完全消去を実現します。パソコンにデータ消去ソフトがプリインストールされていることもあります。インストールされているなら活用しましょう。

ソフトウェア消去はお手軽ですが、注意点もあります。「パソコンを起動する必要があること」「システムドライブには使えないこと」の2点です。

Windowsのツールを使う

Windowsの「cipher.exe」はコマンドプロンプトで使用するツールで、データの完全消去が行えます

「cipher.exe」はNTFSの暗号機能を制御するツールで、データ消去のオプション「ディスクスワイプ」が設けられています。ディスクスワイプはディスク容量いっぱいまで特定パターンを3回書き込み、最終的にはそのデータを削除して完全消去を実現しています。

ただし、作業自体に時間がかかることがデメリットです。

物理破壊

ソフトウェア消去やWindowsのツールでのデータ消去は、システムドライブには使用できません。なぜなら、それらのツールやソフトを起動するためのOS自体は消去できないからです。

しかし、システムドライブに使用していたHDDを廃棄することもあるでしょう。その場合、物理破壊が手っ取り早い方法です。

物理破壊には以下の方法があります。

  • ドライバーを使う
  • ハンマーで破壊
  • 水に浸す

ドライバーを使う

もっとも手軽なのがドライバーを使う方法です。HDDの裏側には銀色の丸いシールが貼られていますので、それを剥がします。剥がすと穴が空いており、その中にドライバーを入れて中のプラッタを傷付けます。

プラッタとはHDDの記録面です。プラッタ(円盤)が傷付くとHDDはデータを復元したり読み取ったりすることができなくなります。

ドライバーを使う方法がもっとも手軽で簡単です。

ハンマーで破壊

HDDを分解できるなら、ハンマーで中のプラッタを破壊しましょう。プラッタは何枚か重なっている構造です。すべてしっかりと破壊しましょう。破壊するときにプラッタが粉々に飛び散る可能性がありますので注意してください。

水に浸す

精密機器であるHDDを水に浸すと、サビやゴミの影響からデータが読み取れなくなります。プラッタが破壊されるわけではないので、完全なデータ消去に至らない可能性に注意が必要です。

お店に依頼

料金がかかっても確実にHDDのデータを消去したい人は、家電量販店や専門店にHDDのデータ消去を依頼する方法があります。たとえば、ビックカメラやドスパラではHDDのデータ消去を有料で請け負っています。

HDDの捨て方には注意が必要

HDDの捨て方には注意が必要です。特に、データの消去は捨て方で非常に重要な部分です。データをしっかり消去していないと第三者に悪用される恐れがあるからです。

HDDの捨て方には自治体での処分、リサイクルショップでの買取などの方法があります。自分に合った方法を選択して適切に処分しましょう。